「カーナビ」はなぜ普及し、そして衰退したのか? 過去~最近のトレンドを振り返る

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カーナビやオーディオを自分で取り付けてクルマをカスタマイズする人は多い。いわゆる「アフターパーツ」だ。最近と過去のトレンドを見てみよう。

音楽のデジタルシフト

オーディオ(画像:写真AC)
オーディオ(画像:写真AC)

 元号も令和に移り変わるなかで、アフターパーツとしてのカーナビやオーディオを取り巻く環境は大きく変わった。極端な例かもしれないが、現在販売されている製品を例に見てみたい。

●音楽の聴き方の変化
 CDやMDをクルマに持ち込んで音楽を聴く時代は終わりつつある。いわゆるサブスクリプション型の音楽配信サービスが増えたことで、音楽を買う(あるいは借りる)ことから、契約して聴くことに変わってきた。スマートフォンで音楽を聴くことに抵抗がなくなり、カーオーディオに対する考え方が変わってきた。

 かつて、カーナビやオーディオにはブルートゥースで接続できるモデルがあり、この機能さえ搭載していれば、録音メディアがなくても自由に音楽を聴くことができた。そこで、カーナビやオーディオでは、CDを読み込むトレーをなくしたモデルも登場している。

●車内エンターテインメントの変化
 映像を楽しむ行為も大きく変わった。音楽と同様、DVDやブルーレイがなくても、スマートフォンさえあれば、定額制の動画配信サービスで自由に視聴できるようになった。カーナビにスマートフォン連携機能が付いていれば、スマートフォン経由の動画をカーナビやオーディオのディスプレーで視聴することも可能になった。であれば、不要な機能を省き、スマートフォンとの連携に特化すればいいだけの話である。

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