万博シャトルバス運転手「100人以上不足」 ヘルプ求めたくても、地方バス「人員余裕なし」の現実 開催どうなる?

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会場整備費高騰やパビリオン建設の遅れが問題となる大阪・関西万博に新たな難題が浮上している。会場と大阪府内の主要駅などを結ぶシャトルバスの運転士が足りないことだ。

廃止・減便ラッシュが影響

万博開催に合わせて夢洲へ延伸するコスモスクエア駅の大阪メトロ(画像:高田泰)
万博開催に合わせて夢洲へ延伸するコスモスクエア駅の大阪メトロ(画像:高田泰)

 背景にあるのは、全国で拡大する一方のバス運転士不足だ。

 国土交通省によると、2021年度の全国バス運転士数は約11万6000人。コロナ禍前の2019年度に比べ、約1万7000人以上減った。その結果、各地で路線バスの廃止や減便が相次いでいる。

 民間信用調査機関の帝国データバンクは全国で路線バスを運行する民間127社の約8割が2023年中に路線の廃止や縮小をするという調査結果をまとめた。路線バスの廃止・減便ラッシュの真っ最中なわけで、帝国データバンクは

「4月のダイヤ改正でさらに増える可能性がある」

と見ている。

 関西では阪急バスが11月、兵庫県尼崎市の阪急園田駅と大阪市北区の大阪梅田駅を結ぶ阪北線など計4路線を廃止したほか、大阪府富田林市など4市町村で路線バスを運行している金剛自動車が12月20日に全路線、京阪バスが大阪府守口市などで来春までに計16路線を廃止する予定だ。

 人材確保はバス運転士の低賃金を克服できず、ほとんど進まない。残った運転士も高齢化で大量退職が迫っているうえ、2024年4月に残業規制が厳しくなる「2024年問題」が待ち構える。大阪府内で路線バスを運行する大手事業者は

「万博に協力したくてもできる状態でない」

と苦しい胸のうちを打ち明けた。

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