「SUVの宣伝は全面的に止めるべき」 トヨタの広告を禁止した英国規制団体を動かした非営利組織の正体

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11月22日、英国の広告基準協議会は、トヨタ自動車が公開したピックアップトラック「ハイラックス」のフェイスブック投稿動画と広告ポスターを禁止すると発表し、各メディアが一斉に報じた。

トヨタとFCAは異なる処分

ASAのウェブサイト(画像:ASA)
ASAのウェブサイト(画像:ASA)

 スポーツタイプ多目的車(SUV)やピックアップトラックを筆頭に、オフロードを走れる車は世界中で売られている。同じようにオフロード走行をアピールする広告はないのか――という疑問が生じる。

 そこで、英国に本社を置くランドローバーがどのようなシーンの広告イメージを使っているのか、同社のウェブサイト(英国向け)で確認することにした。

 ランドローバーのSUVラインアップのなかで最も悪路走行に適していると思われる「ディフェンダー110」の紹介ページを検索すると、山の麓付近で砂利を巻き上げる写真が掲載されている。この走行シーンは、今回禁止されたトヨタの広告と酷似しており、なぜトヨタの広告だけが禁止されたのか、その正当性をすぐに見つけることはできなかった。

 くしくもトヨタの広告禁止が発表された11月22日、ASAはフィアット・クライスラーUK(FCA)に対しても、映画『ミッション・インポッシブル7』のシーンを引用したアバルト500eの広告が「危険で無責任な運転を助長する」などと指摘していた。

 これに対しFCA側は、広告には映画で使用された1957年型のフィアット500が登場しているだけで、無謀な運転を奨励する意図はないと主張した。双方の見解が示された結果、和解に至ったという。

 このふたつのケースを比較すると、なぜトヨタの広告が禁止され、FCAの広告が禁止されなかったのか、明確な基準は見いだせなかった。

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