京都駅から金閣寺まで「1人2000円」 乗り合いタクシーの運賃は妥当か、法外か? 「観光公害」解消実験から考える
国内外から多くの観光客が訪れる京都。そんな京都が大きな課題に直面している。京都駅を中心に、タクシーが慢性的に不足しているのだ。
京都が抱える観光課題
国内外から多くの観光客が訪れる京都。そんな京都が大きな課題に直面している。京都駅を中心に、タクシーが慢性的に不足しているのだ。
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京都府タクシー協会が発表した「コロナ禍3年間のタクシー業界の現状」のデータによると、2022年12月末までに1836人のタクシードライバーが離職している。これは、コロナ禍による売り上げの落ち込みと、高齢ドライバーの退職にともなう若手ドライバーの不足が原因だ。
京都の観光産業における人手不足は深刻だ。京都市観光協会が2023年6月に実施した調査によると、観光事業者の約7割が人手不足を感じている。また、半数以上の事業者(65.1%)が、コロナ禍前からの従業員の変動について、コロナ禍前を下回ったと回答した。また、タクシー業を含む交通業では、「現在、人手不足を感じていますか?」との問いに対し、52.6%の事業所が「とても感じる」と回答している。
さらに、2025年の大阪・関西万博に向けた大阪一極集中が京都の人手不足に拍車をかけることも懸念され、観光産業の人手確保は京都の大きな課題となっている。
タクシー不足に話を戻すと、読売テレビは11月16日、京都府タクシー協会を取材し、そのなかで筒井基好会長は「売り上げのないなか、外に出る仕事、人と接する仕事の不安のなか、やめていかれた方は多かった」と語っている。
タクシードライバーが減ると、運行できる車両も大幅に減る。そのため、京都では乗り場で待っていてもタクシーが来ない、迎車・配車アプリですぐにタクシーが埋まってしまうなどの問題が起きている。