京都駅から金閣寺まで「1人2000円」 乗り合いタクシーの運賃は妥当か、法外か? 「観光公害」解消実験から考える
国内外から多くの観光客が訪れる京都。そんな京都が大きな課題に直面している。京都駅を中心に、タクシーが慢性的に不足しているのだ。
病院に行けない市民たち

一方、タクシー不足は観光客だけでなく、京都市民の生活にも影響を及ぼしている。タクシー同様、京都市民の足である京都市バスも、京都駅での乗車待ちの行列が問題になっている。
京都市交通局は2023年、観光シーズンの土日祝日に京都駅から清水寺まで15分間隔で臨時バスを運行し、行列解消に成功した。地域住民と観光客にバスを分散させることで、混雑を緩和するのが狙いだ。
バスは地元住民と観光客にうまく分散されている。一方、タクシーはそうではない。車を持たない人や高齢者は、買い物や通院にタクシーを利用することが多い。観光シーズンは、当日申し込んでも呼べないタクシーがほとんどで、2日前に配車センターに予約しないと呼べない。
急に具合が悪くなったらどうしよう――と心配する市民も多い。京都府タクシー協会が観光の課題を解決することは、ひいては市民の命を救うことになる。
京都の観光課題はタクシー業界だけの問題ではない。京都府、京都市、各観光業界が一体となって解決していかなければならない問題なのだ。