京都駅から金閣寺まで「1人2000円」 乗り合いタクシーの運賃は妥当か、法外か? 「観光公害」解消実験から考える
乗り合いタクシーの実証運行開始

このような状況を打開するため、京都府タクシー協会が11月3日から、タクシー乗り場に並ぶ旅客に対して乗り合いタクシーの実証運行を開始した。京都駅から金閣寺までの片道を9人乗りのジャンボタクシーで運行する。
バスや電車と違い、タクシーは1台あたりの乗客数が少ないことが多い。同じ目的地に向かう旅客をまとめることで、乗り場の混雑を緩和し、車両ストックを確保するのが狙いだ。
料金は大人ひとり2000円、子どもひとり1000円。京都駅から金閣寺までのバス料金は大人230円。そのため、インターネット上では「高すぎる」という声もあるが、タクシー乗り場の行列を避けられ、移動時間も短縮できるというメリットがある。
前述の読売テレビの取材では、ある利用客が
「京都は3回目だが、金閣寺は初めて。バスの乗り場もわからないし、人も多かったので利用してみた。ジャンボタクシーでの移動は、乗り心地がよい」
と語っている。しかし、11月26日の実証運行終了を前に、ジャンボタクシーの利用者は1便につきひとり程度というのが現状だった。
前述の筒井会長は、
「お客さまへの周知が足りないと思いましたので、しっかり知っていただくこと、これが一番の課題かなと思っております」
としている。
全国初の新ワンストップサービス

京都駅のバス・タクシー乗り場には連日長蛇の列ができる一方、大型キャリーケースの積載による車内混雑の悪化や、駅周辺のコインロッカー不足が常態化している。
この問題を踏まえ、乗り合いタクシーと同時に発表されたもうひとつの施策が、タクシー車両を使った手荷物配送サービスだ。タクシー利用者に限定したサービスで、目的地まで迎えに来てもらい、荷物だけを宿泊先のホテルまで届ける。有料だが、少ない荷物で観光が楽しめるというメリットがある。
現在は実証実験の段階であり、利用にはコールセンターへの予約が必要。外国人観光客にとってはハードルが高いだろう。将来的には予約から決済までアプリで完結するサービスも予定されており、早期の対応が求められる。