高知空港「国際線ターミナル」整備へ 需要創出のカギは何か、国際チャーターの未来あるのか?

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高知県は、訪日客の増加を見込み、高知空港に国際線ターミナルを整備する方針を固めた。今度はどうなるのか。

恒久的な施設整備

高知空港(画像:写真AC)
高知空港(画像:写真AC)

 高知空港に国際チャーター便が就航する場合には、ターミナルビルに国際線用の施設機能がないことから、通常国内線で使用しているターミナルビルの一部を間仕切りで区切って運用している。

 待合スペースや検査スペースが不足するといった旅客利便上の課題のほか、旅客間仕切り対応のため、国際線専用のターンテーブルや保安検査機がない、間仕切りの設営撤去にマンパワーを要するといった、施設の制約から生じる課題もある。新たな仮設施設を別の場所にまとめて整備することで、乗客の利便性を高めたり、スタッフの作業の効率性を上げたりする。

 また、

・すでに多くの海外からの乗客を受け入れている
・当面も受け入れる見通しがある

ことから、仮設とはいえ、従来より相当充実した体制を整える意向だ。浜田省司知事は

「2年後の万博の年以降は、恒久的な施設整備に切り替えていくことを視野に、当面の対策として、今のチャーター便の受け入れを念頭に置いた体制の充実を図っていきたい」

としている。

インバウンド誘致で需要創出

高知空港(画像:写真AC)
高知空港(画像:写真AC)

 国際チャーター便の誘致目標について同検討会議は、運航目標の年間200便(100往復)に対して、他県の事例を参考に、収支計算の最低ラインを

「年間100便(50往復)」

程度と想定。海外の航空会社が定期便化の転換点としている100便(50往復)以上の需要を確保するために必要な、国際定期便にも対応可能な新たな施設の整備が必要であるとの認識を示している。

 また、国際定期便化への取り組みとして、県産業振興計画で掲げる外国人延べ宿泊者数の目標である30万人の達成に向けた一層のインバウンド誘致により、路線の定着と安定した需要の創出を目指す。

 このような狙いから、国際チャーター便の受け入れ拡大に向けた新ターミナルビルの整備に関しては、国際線の就航見通し等に不確実性があるため、リスクヘッジの観点から、さまざまな整備手法の検討を進めてきた。

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