銀座を走る「東京高速道路」 将来の“遊歩道計画”は問題山積みだった? 境界未定地の謎、今後どうなる
東京高速道路は最近、メディアで取り上げられる機会が増えている。将来的に高速道路を廃止し、遊歩道として再生させる計画が持ち上がっているからだ。
中央区と千代田区の衝突

両区の境界案を総合すると、以下のようになる。
●中央区案
・呉服橋より国際観光(東京駅八重洲北口にあった国際観光会館)までと、労働会館(国労会館と推定)より鍛治橋を経て新都庁舎全域(現在の東京国際フォーラム)までを千代田区とする
・残りをすべて中央区とする
●千代田区案
有楽町フードセンター(現在の銀座インズ1)よりも北側をすべて千代田区とする
当時、中央区と千代田区は、再開発が不透明だった東京駅八重洲口の境界をめぐっても対立しており、余計に混乱を招いたようだ。
この時期、完成したビルに入居した商店から中央区に陳情もあった。これも陳情があったと報道されただけで、文面はない。そのため、店舗がどちらに帰属することを求めていたのかも不明である。
そこで、東京高速道路に対し、行政にどのような対応を求めたのかを聞いた。同社からの回答書は次のとおりだ。
「当社道路は外堀、汐留川、京橋川の一部を埋め立てて建設されたため、その土地が中央区、千代田区、港区のいずれの区に帰属するのかという問題が生じた。この問題については、当社からも行政に対して帰属を確定してほしい旨の陳述をしたが現在に至るまで決着しておらず、(一部を除き)住所が確定していない。ただし、消防、警察、郵便等の日常的な行政サービスについては、支障がでないよう、それぞれ管轄が定められている」
さらに聞いてみると、「どこの区に所属したい」を明確にしたことはなかったという。その理由は、「オフィスの場合は千代田区、商店の場合は中央区が望まれる」からだという。