「個人タクシー」「個人宅配」を直撃するインボイス制度 ただでさえ“ドライバー不足 + 2024年問題”なのに、今後大丈夫か

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10月から始まるインボイス制度。個人タクシー事業者や個人宅配業者など、フリーランスという弱い立場の人たちはこの対応に追われている。

10月1日から制度スタート

個人タクシー(画像:写真AC)
個人タクシー(画像:写真AC)

 インボイス制度(適格請求書等保存方式)が10月1日からスタートする。このための申請期間は2023年3月31日に終了しているが、個人事業者の申請件数は法人に比べて伸びなかった。3月には法人の倍以上の18万1032件が登録され、合計85万6060件となった。制度の登録に抵抗があったり、あまり深く考えていなかった個人事業者の申請が急増したことがうかがえる。

 その後、期限に間に合わず登録に苦慮している経営者のために、猶予期間として登録期間が9月30日まで延長されたが、登録件数は伸び悩み、4月(17万9768件)、5月(13万4551件)と2か月連続で減少した。

 免税事業者であるために適格請求書を発行できない場合、取引先も仕入れ税額控除ができない。これがインボイス制度をめぐる主な問題である。

・個人タクシー
・個人宅配

など、フリーランスという弱い立場の人たちはこの対応に追われている。

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