絶海の孤島「青ヶ島」への交通インフラはどうやって完成したのか? 特殊地形との戦いで見えた公共事業の“原点”とは
日本に数多くある離島のなかで、上陸が最も困難なのは伊豆諸島の最南端に位置する青ヶ島だ。飛行機が発着する空港もなく、外部との連絡手段は船と八丈島発着のヘリコプターのみである。
青ヶ島に見る「公共事業の原点」

交通網の発達で近代化が進んだ青ヶ島だが、問題も起きている。予期せぬ観光公害である。
独特の風景が広く知られるようになり、青ヶ島には多くの観光客が訪れるようになった。現在、人口約160人の青ヶ島には宿泊施設が限られており、多くの観光客に対応するのは難しい。役場は、青ヶ島を訪れる観光客に宿泊施設を予約するよう呼びかけているほどだ。
青ヶ島は、
「交通インフラの整備」
という人間の絶え間ない努力を考える上で一度は訪れるべき島である。島の道路は風雨にさらされ、しばしば崩壊する。しかし、度重なる崩壊にもかかわらず、都道の建設は公共事業として続けられている。人口が少なくても、生活に欠かせないインフラを整備し続ける
「公共事業の原点」
がここにある。