トラックドライバーの幸福感、「物流の2024年問題」や自動運転で二極化へ【短期連載】どうなる?これからのトラックドライバー(3)

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物流業界は、大きな転換期を迎えようとしている。長時間労働はより厳しく規制され、トラックの自動運転・無人運転も、遠からず実現するであろう。先行きの不透明な今、トラックドライバーの行く末を考える。

二極化するドライバーの「これから」

「物流の能力が、(企業の)競争力や成長を左右する時代へ」――これは、2021年10月に行われたフィジカルインターネット実現会議で、経済産業省が提出した資料にある一文である。ここまで危機的な表現を経済産業省が行ったのは、物流革命に対する大きな使命感のあらわれでもあろう。まだ先行き不透明とは言え、自動運転・無人運転もそう遠からず実現する技術である。

 物流は今、大きな転換点を迎えている。「無人運転が実現したら、君たちはどうするの?」――いじわるな質問だが、ドライバーにとっては、遅かれ早かれ、現実として突きつけられる人生の課題である。

「どうにかなるんじゃないですか」
「どうすればいいんでしょうか」

 二つの答えは、似ているようで大きく違う。前者は自身の人生を成り行きに任せているが、後者は自身のチカラで主体的に道を探そうとしている。

 前者は、無人運転が実現したときに職を失う可能性もある。ただし、いくら無人運転や荷役ロボットが発展しても、人間にしかできない繊細もしくは煩雑な業務は残る。例えば、手積み手卸しや棚入れのような「手間の掛かる作業」に特化したドライバーとして、生き残る道はあるだろう。

 後者は、物流ビジネスの変化にあわせて自らを成長させ、ある人はサービス業としての資質を身に付け、ある人はこれまで得た知見を活かし、知識集約型労働へ転換し、自らの価値を高めることができる可能性が高い。

 自らを成長させ、自身の価値高めていくことを選ぶのか、それとも「やりたくない」を繰り返し、消極的な姿勢を取り続けた結果、望まぬ「手間の掛かる仕事」をやらざるを得ない状況に追い込まれるのか。当然、前者は自らを成長させ高い幸福感を獲得していくが、後者は漠然とした不満を抱えながら、働き続けることになるだろう。これからのトラックドライバーは、働き方だけではなく、幸福感においても、二極化が進むと、私は考えている。

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