中国165年ぶり「ウラジオストク奪還」で、“鳥取県が発展する”は本当か
中国によるロシア・ウラジオストク港の利用が拡大している。港のあるウラジオストクは中国と北朝鮮との国境近くに位置している。
2019年、日韓関係悪化で利用客が激減

しかし、期待された航路はあまりうまくいかなかった。貨物量では、同じく東海経由でウラジオストクへの航路を持っていた京都府の舞鶴港に及ばなかった。そのため、貿易よりも韓国からの旅行者が利用する航路としての存在意義があった。
ところが2019年、日韓関係の悪化で利用客が激減し、同年11月に翌年2月末までの運休が決まった。さらに翌年には新型コロナウイルスがまん延し、結局、路線は再開されることなく廃止された。境港市はこの航路とクルーズ船の寄港を見越して、2020年4月に国際旅客ターミナルである「境夢みなとターミナル」を開設した。しかし、同ターミナルが開業した時点で航路は廃止され、クルーズ船の寄港は予定されていなかった。
しかし、境港は現在も国際航路の再開を目指している。2023年6月に開かれた環日本海経済活動促進協議会では、ふたつの事業計画が発表された。
・北東アジア諸国の経済団体との経済交流や鳥取県内団体の経済交流事業との連携による貨物輸送の創出
・鳥取・島根両県の貿易支援団体と情報を共有し、国際フェリー航路に対するニーズを把握することによる潜在貨物の掘り起こし
という事業計画が示された。
最近、中国がウラジオストクを中継港として利用することが明らかになり、この動きに新たな弾みがつきそうだ。しかし、今回、境港が国際貿易港になるためには、単に航路を確立するだけでは不十分であることは明らかだ。どうすれば改善できるのか。