中国165年ぶり「ウラジオストク奪還」で、“鳥取県が発展する”は本当か

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中国によるロシア・ウラジオストク港の利用が拡大している。港のあるウラジオストクは中国と北朝鮮との国境近くに位置している。

交流再開は1993年

元山市(画像:OpenStreetMap)
元山市(画像:OpenStreetMap)

 両岸交流が本格的に再開されたのは、1993(平成5)年のことである。

 この年、境港市は北朝鮮の元山市と友好都市提携を結んだ。境港市は1970年代から自民党市議団を中心に北朝鮮との友好関係強化に取り組み続けてきた。それが冷戦終結とともに友好都市協定という形で結実した。

 以来、境港は北朝鮮で水揚げされたカニや松竹が大量に輸入される港となり、経済的にも豊かになった。しかし、その繁栄もつかの間、2000年代に入り、拉致問題や核実験をめぐって日朝関係が悪化。2006年、境港市はついに友好都市協定の解消を余儀なくされた。それでも境港市は貿易港としての復活を目指し続け、2014年には当時の中村勝治市長が北朝鮮の経済特区である羅先の羅津港を視察していたことが発覚し、批判が殺到し、公式に謝罪した。

 なぜ地方都市の市長が見知らぬ港町を訪問したのか。羅津港は中国とロシアの国境近くに位置する北朝鮮の貿易拠点で、中国やロシアからの輸出品も出荷されている。そして国境を挟んで中国吉林省の琿春市と境港市は友好都市である。つまり、将来の航路復活を見越した動きだった。

 2009年、境港に国際航路が復活した。韓国の海運会社が開設する国際航路は、韓国の東海を経由して境港とウラジオストクを結ぶ。これに先立つ2004年、境港には山陰初の国際コンテナターミナルが建設され、今後の発展が期待されていた。

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