大雪降ったら「EV大丈夫かよ」問題 一酸化炭素中毒は回避可能も、トータルでどうなのか

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日本列島では冬、大雪によって各地で交通渋滞が発生する事態がしばしば起きる。そんな時、EV車は大丈夫なのか?

バッテリー消耗は早い

雪で立ち往生、EV車は?(画像:写真AC)
雪で立ち往生、EV車は?(画像:写真AC)

 日本列島では冬、大雪によって各地で交通渋滞が発生する事態がしばしば起きる。2022年12月20日を中心とした大雪では、新潟県柏崎市で国道8号線が22km、同県の見附市から長岡市にかけての国道8、17号では32kmにも及ぶ渋滞となり、多くのドライバーが長時間車内で過ごすこととなった。この大雪では、車内で暖を取っていた女性が一酸化炭素中毒で死亡するという事故も起きている。

 これまで雪で車が立ち往生した際には、マフラーが埋まって換気が不十分になったことによる一酸化炭素中毒や、凍死なども起こっているが、改めて寒冷地での冬の運転には万全の備えが必要なことを意識させた。

 その中で心配されているのが「電気自動車(EV車)は大丈夫なのか」という問題である。EV車は一酸化炭素中毒の危険がないというメリットはあるものの、バッテリーで駆動するゆえの問題がある。

 寒冷地ではバッテリーの消耗が非常に早い。これは筆者も経験したことがあり、真冬の北海道でスマートフォンを操作していたところ、100%だった充電が1時間も持たずに残量ゼロ近くになったことがある。

 また、ガソリン車に比べると、熱で車体が暖まることもないため、雪に埋もれるスピードも早くなる。

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