スイッチひとつ、クルマ窓が「透明」から「黒色」に! 凸版印刷が新フィルム開発
凸版印刷は、フィルム「LC MAGIC(エルシーマジック)」シリーズに、電源オフ時に可視光線透過率5%の黒色になる新グレード「ノーマルブラック」を開発した、と発表した。
車の窓、高まる「プライバシー保護」機能

凸版印刷は、スイッチひとつで透明と不透明を瞬時に切り替えられる液晶調光フィルム「LC MAGIC(エルシーマジック)」シリーズに、電源オフ時に可視光線透過率5%の黒色になる新グレード「ノーマルブラック」を開発した、と発表した。
ノーマルブラックの特徴は次の通り。
1. 電源オフ時は透過率5%の「透けない黒色」
2. 電源オン時に市販車の標準リアガラスと同等の透過率
3. 独自設計のUVカット層が色素の退色を防止
自動車の役割は今後、「完全自動運転」の実現に向けたEV(電気自動車)へのシフトに伴い、「移動手段」から「過ごす場所」としての意味付けが強まると予想されている。レベル4、レベル5が実現すると、車内は居住空間としての意味合いが強くなり、窓にはプライバシーを守るための装備が求められる。
同シリーズは2016年から展開。電源オン時が透明でオフ時が白濁色の「ノーマルホワイト」と、電源オン時が白濁色でオフ時が透明の「リバースホワイト」との計3種類。