濡れた路面を瞬時に乾かす! 施工作業の効率アップ、「ロードドライヤー」日本初上陸

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積水樹脂グループの日本ライナーは、デンマークの企業と日本国内における総代理店契約を締結し、世界で初めて開発された「ロードドライヤー」の販売を国内で本格的に開始した。

従来のバーナー使用より、早くて安全

ロードドライヤー(左と中央)と、M150(画像:日本ライナー)
ロードドライヤー(左と中央)と、M150(画像:日本ライナー)

 積水樹脂グループの日本ライナーは、デンマークの企業と日本国内における総代理店契約を締結し、世界で初めて開発された「ロードドライヤー」の販売を国内で本格的に開始した。

 同製品は、濡れた路面を強い熱風で瞬時に乾かす路面乾燥機機。機体前方の送風口から約450度の熱風を勢いよく放出することで、瞬時に湿潤路面の表層部を乾燥させ、施工開始を可能にするという。

 バーナーなどを用いる従来の方法と比べて、倍以上のスピードで路面を乾燥させられるという。コンプレッサーやガスボンベなどは必要なく、単体での作業が可能。また、火を使わず強い熱風のみで乾燥させるため、安心して使用できるとしている。

 デモンストレーションを行った北海道。東北地方では、使用した業者から「湿潤路面でも塗装工が完了できるので、工期短縮が見込める」「乾燥能力が強烈で、人力のガスバーナーの比ではない」と好評だった。

 土木業界では、雨や雪などの天候に左右され、施工作業ができないことも多々あった。特に、梅雨時や積雪の多い地方などは、天候による作業の遅れが生じやすく効率的な施工ができないという課題を抱えていた。

 湿潤路面を乾燥させるためには、バーナーなどを用いるのが従来の方法だが、路面を乾燥させるまでにかなりの時間がかかり、広範囲・長距離の乾燥には不向きだった。

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