トヨタ「コムス」を超えた? 米国発の電動三輪車「ニムバスワン」が今後注目される4つの理由

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米ミシガン州のスタートアップが開発した電動三輪車「ニムバスワン」。まだ事前予約受付段階だが、東南アジアで潜在的な需要が見込まれる。いったいなぜか。

東南アジアでのポテンシャルに期待

Nimbus One利用のイメージ(画像:Nimbus)
Nimbus One利用のイメージ(画像:Nimbus)

 ベトナムやタイ、インドネシアなどアジアの新興国では、 都市部の交通渋滞が社会問題となっている。また、先進国と比べるとバイクの普及率も依然高いが、東南アジアの強い日差しや、スコールによる大雨など、バイクでの移動は天候に左右されやすい。

 その点、ニムバスはコンパクトボディで渋滞する自動車の間をすり抜けられる小回りの良さに加え、完全個室のため天候に左右されないという大きなメリットがある。また、運転席の後ろにもうひとつシートを追加することも可能なため、子どもの学校送迎にも便利だ。東南アジアで普及する配車アプリ「Grab(グラブ)」などのデリバリーにも重宝されそうだ。

 そしてなにより、ニムバスは東南アジアの所得水準でも「手が届く」価格なのが大きい。経済が発展し所得が上昇している東南アジア諸国だが、ガソリン価格の高騰やインフレの上昇で自動車は高価すぎて手が出にくい。

 また、ある調査ではタイの平均世帯支出のうち、「自動車・移動」にかける割合は17.3%にものぼった。中間層や低所得層でも、ニムバスの価格帯であれば、購入あるいはレンタルへの経済的・心理的なハードルはだいぶ低いだろう。

 実際はニムバスはまだ事前予約受付中の段階で、市場に出回ってはいない。アメリカでは2023年第3四半期、ヨーロッパでは2024年第1四半期にお目見えする予定だ。今後、ニムバスが正式に販売を開始した後、東南アジアのモビリティ市場がどのように変化していくかに注目が集まる。

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