トヨタが渋谷で「太陽電池」イベント開催 街に溶け込み、場所を選ばず発電できる電池展示
トヨタ自動車は8月24日から26日まで、加飾フィルムを使った太陽電池をSHIBUYA109店頭イベントスペースで展示する。
SHIBUYA109で発電

トヨタ自動車(愛知県豊田市)は8月24日から26日まで、加飾フィルムを使った太陽電池をSHIBUYA109店頭イベントスペースで展示する。加飾フィルムは、太陽電池の表面をカラフルにデザインでき、日本ペイント・オートモーティブコーティングス(大阪府枚方市)、F-WAVE(東京都千代田区)と共同で開発。3月に発表された。
「トヨタのサステナビリティ実験 #発電中を広告中」と題し、多くの人が行き交う渋谷景観に溶け込ませ、発電できることを実証実験する。発電した電気で扇風機を動かすことで、発電の見える化を図る。
2018年に開発を始めた加飾フィルムは、 2021年3月から継続中の熊本県での実証実験により、発電量を大幅に損なうことなく、太陽電池をカラフルに彩れることが実証されている。
加飾フィルムは、幅広いカラーバリエーションを持つため、軽量な太陽電池に装着すれば、店舗や家屋壁面、モビリティの外板などへの搭載が期待される。また、シート状の太陽電池に装着すれば、将来、衣類やかばん、アウトドアグッズに搭載し、歩きながら発電することも期待できる。
カーボンニュートラル実現に向けた動きが加速する中、再生可能エネルギーのさらなる普及拡大を目指し、従来の黒色や紫色だけでなく、周囲の景観に合わせてデザインできる太陽電池のニーズが高まっている。