製品試作は2年後! ホンダの最優先策「全固体電池」は本当にEV普及の起爆剤となりえるか

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電気自動車の普及に欠かせない。車両本体の高性能化および高効率化。その決定版となる技術革新として、ホンダが実用化に向け取り組んでいるのが「全固体電池」だ。その特長に迫る。

EV普及に欠かせない技術革新

東京都港区南青山に本社を置く本田技研工業(画像:(C)Google)
東京都港区南青山に本社を置く本田技研工業(画像:(C)Google)

 近年、急速に普及が進んでいるものとして電気自動車が挙げられる。

 従来の日本では、ミラーサイクルなど高効率なメカニズムを備えたガソリンエンジンにバッテリーおよび電動モーターアシストを加えたハイブリッド車が大量に普及しており、その流れは現在も大きく変わってはいない。

 一方で、世界的な趨勢(すうせい)としては、ピュアEVと呼ばれているバッテリー&電動モーターのみで走行する電気自動車の存在感が、日に日に増しているというのが現状である。

 こうした電気自動車の普及に当たって重要なことは、まずは電気自動車自体の性能向上であろう。

 実用上問題ない十分な航続距離、車内の冷暖房はもちろんのこと、ナビゲーションやカーコネクトなどの電装補機類を潤沢に使用できる実用性などが、従来の内燃機関やハイブリッド機関に劣っては、いかに環境性能が高いと言っても本格的な普及は望めない。

 充電時間も短いに越したことはない。

 さらに、現在の車両価格は助成金制度によって優遇されているものの、将来的にはこうした優遇措置なしでも競争力を持たせることができなければ長期的な自動車ビジネスとしての成功は望めない。

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