なぜバス会社の「カレー」がここまで売れるのか? 平日平均1000食! 巨大商業施設の足元で何が起きているのか――知られざる「収益構造」とは
新潟交通の素顔は“カレーを売るディベロッパー”か。26年3月期の売上高203億円のうち本業は4割強。異例のまちづくり万代シテイで知られるが、不動産事業(約27億円)に名物「バスセンターのカレー」を擁する商品販売事業(約26億円)が肉薄する。独自の多角化経営で稼ぐ、同社の知られざる実像に迫る。
バスとホテルとカレーを結ぶ企業力

万代シルバーホテルは2026年8月26日~28日の3日間、「万代アゲフェスFes&新潟グルメ祭り」を開催した。同イベントでは、新潟の名物グルメと和洋中のホテル料理、合わせて約25品目を最大3時間、食べ放題で提供した。約25品目のなかでも、とくにSNSで話題となったのが「バスセンターのカレー」だ。
同イベントの料金は前売り券で税込7500円と比較的高額だったが、地元のB級グルメとして定番となっている「バスセンターのカレー」だけでも、食べ放題で限界まで食べたいという声が上がっていたという。
「バスセンターのカレー」とは、その名のとおり、バスセンター内の食堂が提供するカレーライスで、レトルト食品なども販売されている。一風変わった名称と黄色いルーが特徴で、東京のメディアなどでも取り上げられる機会が多い。近年は地元客だけでなく、観光客の間でも人気の商品となっている。
同イベントの会場となった万代シルバーホテルは、地元のバス会社・新潟交通(新潟県新潟市)のグループ会社だ。同ホテルが所在する万代シテイは、同じく新潟交通がディベロッパーとして開発した、バスセンターを中心とする複合商業施設群である。
「バスセンターのカレー」関連商品も、新潟交通グループの新潟交通商事が販売している。今回のイベントは、いわば地元のバス会社・新潟交通グループのバス事業、不動産事業、宿泊事業、飲食・物販事業が集まった形だった。