「国際興業って、バス会社じゃないの?」 売上2324億円のグループ、いったい何で稼いでいるのか
首都圏で900台以上のバスを抱える国際興業。一見、普通の地域バス会社に見えるが、2025年3月期のグループ売上高は2324億円に達し、本体の稼ぎは全体の2割未満に過ぎない。ロッキード事件やファンド買収劇を乗り越えた同社を陰で支える、年間253万人集客の海外ホテル事業という真の稼ぎ頭に迫る。
バス業界全体で深刻化するドライバー不足

バス事業などを手掛ける国際興業(東京都中央区)は2026年7月11日、採用活動の一環としてバス運転体験&事業所見学ツアーを同社西浦和営業所と観光さいたま営業所で開催した。今回の説明会では、会社概要などの説明に加え、バスの運転体験や控室・社員食堂などの施設見学、教官による教習コースの実走などを行った。午後の部では、同社として初めて観光バス車両を使った運転体験会も実施したという。
同社に限らず、バス業界では近年、ドライバー不足が深刻になっている。採用活動の一環として、こうした体験会や説明会を開くバス会社は珍しくない。
同社は主に東京都城北地域と埼玉県南東部で路線バスを運行し、観光バスや高速バスなども手掛けている。同社の新卒採用サイトによると、2024年時点のバス保有台数は900台以上だ。
現在でも業界では大手に入るが、かつては山梨交通や岩手県交通など、地方の有力バス会社を傘下に収め、巨大なバス事業グループを形成していた時期もあった。しかし現在は、路線バスを中心とする首都圏の地域企業だ。いわば
「普通のバス会社」
である。そのため、国際興業という社名を大げさに感じるかもしれない。だが、昭和後期の歴史を知る世代からすれば、大きな社名にも思える国際興業は、決して普通のバス会社ではないのである。