押上駅発! 「墨田区循環バス」でスカイツリーと下町景色を一日満喫してきた【連載】町バスに乗って(9)

キーワード :
, ,
東京・墨田区の3路線循環バスは、押上駅発着で大人100円、全長10km前後の区内網をカバーする。日本初の電気バスも運行され、観光や地域通勤に活用される日常交通の新たな姿を体感できる。

ディーゼルと電気の愛称戦略

コミュニティーバス(画像:下関マグロ)
コミュニティーバス(画像:下関マグロ)

 墨田区内循環バスの運行は2012(平成24)年に始まった。運行は京成バスが担当している。押上駅の循環バス乗り場は一箇所で、地面に3ルートの並びが示されている。どのルートに乗ろうか迷っていたが、ほどなく北東部ルート(八広・立花ルート)が到着したため、乗車した。バスの側面には「すみりんちゃん」が描かれている。こちらは電気バスで、一度廃止されたが再び運行を始めた。

 北東部ルートのバスに乗り込むと、乗継ぎ券をドライバーに渡す。昼下がりの時間帯にもかかわらず、発車前には満席になった。観光客というより地元の利用者が多く、年齢層はやや高めに見える。

 乗り心地は非常によい。振動がほとんどなく静かに走る。道幅の狭い区間も小型の電気バスはスムーズに進む。実は日本初の電気バスで、乗るだけで感激する。

 北東部ルートがすべて電気バスというわけではない。若草色の車体に「すみまるくん」が描かれたディーゼルバスもある。「すみまるくん」はディーゼルバス、電気バスには「すみりんちゃん」が描かれている。つまり、ディーゼルバスは「すみだ百景 すみまるくん」、電気バスは「すみだ百景 すみりんちゃん」ということだ。ようやく理解できてきた。

 北東部ルートには「下町人情キラキラ橘商店街入口」というバス停がある。この商店街の記事を書くために何度か訪れたので、景色は懐かしい。しかし、バスからスカイツリーを見ることは難しい。降りれば見えるのだが、車窓からの眺めは限られる。

全てのコメントを見る