移籍トラムの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない【リレー連載】偏愛の小部屋(16) 移籍トラムは街の歴史を伝える「タイムカプセル」だ。愛知県に期間限定「里帰り」した名電1号形は何と120年以上前の車両。大正時代に札幌に移ったのち1970年代まで活躍した。再び移籍先の札幌に戻り、2024年からは資料館で展示されている(画像:若杉優貴) 都電荒川線(上)と同じ顔の電車が走る豊橋鉄道。この「ヤマサちくわ号(3502号)」は1992年に都電から移籍してきた車両。2024年にはアニメ「負けヒロインが多すぎる!」にも登場した(画像:若杉優貴) 広島の街を走る元神戸市電582号の車内。今から100年前に製造された車両だ。「神戸スタイル」だった優美な曲線を描く手すりや金具に注目してほしい(画像:若杉優貴) 2005年に廃止された名鉄岐阜市内線(写真左上)から豊橋鉄道に移籍したモ780形電車。正面の連結器が無くなっているものの、岐阜で活躍していた頃の面影タップリだ(画像:若杉優貴) とさでん桟橋車庫に停車する海外からの移籍トラム。一部には各車体前面上に「出身国」、側面上に「出身都市」が書かれている。とさでんは1990年代より海外の電車を輸入。沿線の名物となっている(画像:若杉優貴) 上から広島・北九州・熊本に散らばった元西鉄連節車たち。全てヘッドライトの位置が異なるが実は元々同じ顔、ほぼ同形式の兄弟電車だった。各地で見られた元西鉄連節車だが、筑鉄2000形については2022年までに全車廃車(福岡県内で2編成保存)、広島・熊本でも残るは1編成のみとなっている(撮影:若杉優貴) 出身地の神戸市電カラーで走る大正生まれの582号。神戸市電は1971年に廃止、神戸市電カラーの現役車両が見られるのは広島だけ(画像:若杉優貴) 東武日光軌道の廃止にともない1968年に岡山電気軌道に移籍したのち、東武日光駅前に里帰りした東武日光軌道109号(岡電3010号)。岡電時代(左下)は水色のチェック塗装だったこともあるが、東武カラーに復元されている(画像:若杉優貴) この画像の記事を読む