T型フォードが「世界初」ではない? 6年で約2万台売れた量産車「カーブドダッシュ」の真実

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大量生産を世界で初めて実現したのはオールズモビルの「カーブドダッシュ」だ。1902年から約1万9000台を販売し、当時の自動車市場を席巻した。しかし、大衆化を本格的に推し進めたのは1913年に移動式組立ラインを導入し、価格を290ドルまで引き下げたT型フォードである。

大量生産が生んだ競争力

 優雅に弧を描くダッシュボードから「カーブドダッシュ」と呼ばれた。このダッシュボードは泥や小石から乗員の足元を守る役割を持つ。車の外観は馬車に近く、デザイン上も貴重な存在だ。

 車体重量は850lb(約390kg)。総排気量は約1560立方センチメートルで5馬力を発揮した。最高速度は時速20マイル(約320km)だった。

 オールズモビルは、カーブドダッシュに互換性のある部品と固定式組立ラインを導入した。これにより製造が標準化され、大量生産を可能にした。

 カーブドダッシュは操作が容易で、年間の燃料費が約35ドルと、馬の維持費約180ドルよりも格段に安かった。

 販売価格は約650ドルで、高級車フォードC型の850ドルよりも低価格に抑えられていた。大量生産の効果で高品質かつ低価格のカーブドダッシュは急速に売れた。

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