なぜ中古車購入者の55%が「値引き交渉」に挑むのか? 81%成功の裏に潜む価格不透明の実態
ホンダアクセスの調査によると、中古車購入者の55%が値引き交渉を行い、81%が成功している。だが、価格の透明性や装備の標準化が不十分で、高齢者や女性の不利益も顕在化。品質評価と価格連動の制度改革が急務であり、安心できる中古車市場への転換が求められている。

ホンダアクセス(埼玉県新座市)は2025年5月、全国の20歳から69歳の人のうち、過去3年以内に中古車を買った1,000人を対象に調査を行った。調査の期間は5月16日から5月20日までで、ネットエイジア株式会社が協力した。
この調査では、中古車を買う理由、車を選ぶときの基準、値引き交渉の実態、カスタマイズの傾向、人気のある装備、情報の入手方法などが明らかになった。主な結果は以下のとおりである。
・中古車を買った理由の上位3つは、「価格をおさえられる」「すぐに納車される」「気軽に乗れる」だった。
・車を選ぶときに重視したのは、「価格」「走行距離」「ボディータイプ」「年式」「デザイン」だった。
・希望していた購入価格の平均は138.8万円だったが、実際の平均購入額は145.8万円だった。
・値引き交渉をした人は全体の55%で、そのうち81%が値引きに成功していた。平均の値引き額は13.3万円だった。
・現車を確認するときに注目されたのは、「ボディーの状態」と「内装の状態」だった。特に男性では「エンジンの始動時に異音があるかどうか」も重視された。
・車を探すときに最も使われていた情報源は「中古車検索サイト」だった。
・中古車にあってほしい装備として人気だったのは、「ドライブレコーダー」「新品のカーナビ」「ETC」だった。
・購入後に行ったカスタマイズとして多かったのは、「ドライブレコーダーの取り付け」「ホイールの交換」「カーナビの交換」だった。
これらのデータは、単に消費者の好みを表しているだけではない。中古車市場がかかえる制度や流通のしくみの問題、そして今後の改善の可能性を示している。以下では、そうした市場の背景と、見直しが必要な点について考察する。