「足立ナンバー」はなぜ避けられるのか? マツコも呆れ顏! ご当地ナンバーが煽る分断意識──江戸川区「7割賛成」の裏に潜むものとは

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マツコ・デラックスが皮肉を込めて指摘した「ナンバーは記号に過ぎない」という言葉の裏側には、東京の都市経済を反映する現実がある。2025年導入の江戸川ナンバーをはじめ、ご当地ナンバーの普及は、地価や所得格差、治安、教育水準といったデータに裏打ちされた地域選別の象徴となった。特に足立ナンバーの忌避は、住民の生活環境や資産価値に直結する社会的現象であり、ナンバープレートは単なる移動手段を超えた身分表示の役割を果たしている。

ご当地ナンバー制度の再編動向

ナンバープレート(画像:写真AC)
ナンバープレート(画像:写真AC)

 2006(平成18)年に「ご当地ナンバー」の制度が始まった。これは、それまでの運輸支局や自動車登録事務所の名前ではなく、市区町村の名前をナンバープレートに表示できる制度だ。観光を盛り上げたり地域を活性化したりするために、より地域に合った名前を車に付けられるようになった。

 制度が始まってから、全国で順番に導入が進んだ。東京都内でも「杉並」「世田谷」「葛飾」「江東」などが新しく登場した。これらは、もともとあった「練馬」「品川」「足立」などのナンバーから分かれてできた。

 足立ナンバーは、かつて東京東部の広い範囲をカバーしていたナンバーだ。そこから、

・葛飾(2020年)
・江東(2020年)
・江戸川(2025年)

という新しいナンバーが次々にできた。今では足立区、荒川区、台東区、墨田区の4区だけを管轄している。

 これははっきりとした経済的な再分配だ。ナンバーの名前は、その土地のイメージと結びついている。車は移動の象徴であり、ナンバーは走る名刺のようなものだ。そのため、「足立」という名前への評価が住民の間で分かれている。

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