なぜスポーツカーは「チー牛の車」と嘲笑されるのか? ネットスラングの偏見、自動車文化衰退の危機! 「似合わない」と嗤うのは誰?

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スポーツカーは単なる移動手段を超え、自己表現や憧れの象徴となる。しかし、目立つ存在だからこそ、ネット上での過剰な評価や揶揄の対象になることが多い。近年、SNSでの冷笑的な風潮が広がる中、若者層における車選びへの影響が懸念されている。車は本来、他人の評価に縛られない自由な選択であるべきだ。

似合うか否かを裁く風潮

自動車(画像:写真AC)
自動車(画像:写真AC)

 スポーツカーが特異なのは、車のイメージと乗る人間のイメージとのギャップが過剰に取り沙汰される点にある。スポーツカーに対しては、なぜか

・細身でスタイリッシュな若者
・ドライビングテクニックに長けた人物

といった無言の理想像が存在している。この幻想と現実とのギャップが嘲笑の対象になる。仮にその車に乗る人が、ぽっちゃり体型で、アニメグッズを飾っていたとしたら、SNSでは

「痛車」
「オタクの無駄遣い」

といった言葉が飛び交う。だが、これがSUVやミニバンならどうだろうか。大型のアウトドア車に乗りながら、キャンプにも登山にも行かない人は山ほどいる。それを批判する声はほとんど聞かれない。似合っているかどうかなど問われない。

 つまり、スポーツカーが乗る資格を問われるジャンルになってしまっているのだ。この構造自体がきわめて特殊である。

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