EVアンチは「自動車を語る資格なし」 元自動車エンジニア&エンジン愛好家の私がそう思うワケ

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電気自動車(EV)は急速に普及している一方で、未だに感情的な批判も多い。しかし、EVは技術進化の途上にあり、航続距離や価格、環境負荷に関する課題は解決可能だ。実際、CO2排出量がガソリン車より低いEVの普及は、環境改善に不可欠なカギを握っている。

未来志向で語る自動車の進化

2025年3月25日発表。主要11か国と北欧3か国の合計販売台数と電気自動車(BEV/PHV/FCV)およびHVシェアの推移(画像:マークラインズ)
2025年3月25日発表。主要11か国と北欧3か国の合計販売台数と電気自動車(BEV/PHV/FCV)およびHVシェアの推移(画像:マークラインズ)

 EVは意外にも自動車の歴史のなかで古くから存在しており、日本でも戦後すぐにある程度普及していた。排気ガスを排出しないEVが環境によいと多くの人が感じていたが、それでもエンジン車が主流になったのは、単純にEVの性能が不足していたからだ。

 現在、モーター技術やバッテリー技術の進化により、EVは実用的なパワーや航続距離を手に入れ、ようやく普及の準備が整ったといえる。自動車が社会で生き残るためには、環境負荷を減らす必要があり、EVはその重要な要素となる。

 とはいえ、現時点ではEVにはまだ多くの課題があり、エンジン車やHVが再評価されつつある。しかし、EV技術の進化は止まっておらず、数年後には情勢が変わるだろう。

 筆者はエンジン車が好きだし、運転して楽しいのもエンジン車だ。しかし、環境性能が重要な時代にはEVは欠かせない存在だと思う。将来的にはEVが自動車のメインストリームになってほしいと願っている。EVを否定する人々は、現状に基づいて批判しているが、もっと未来を見据えた考え方を持つべきだろう。

 ネット上にはさまざまなEVに関する論評があり、否定的な意見が目立つことがある。しかし、EVに触れたことがない人には、ぜひ一度試乗してその実力を体験してもらいたい。実際に体験することで、EVという自動車の新たな可能性に触れることができるだろう。

 現在のEVには航続距離や価格といった課題がある。しかし、試乗すればこれらの不安を感じることなく運転できる。実際に運転してみると、EV特有の走行感や静けさを実感でき、その魅力を理解できるだろう。長距離走行をしたい場合、レンタカーやライドシェアを利用することもできる。遠出してみると、意外と充電スポットが多いことに気づくだろう。それでもなおEVを否定するのであれば仕方がないが、体験していない段階で批判することは避けるべきだ。

 EVは完璧な車ではないが、走行時にCO2を排出しないその重要性は明らかである。技術やインフラの整備は世界中で進んでおり、日本でもその姿を見る機会が増えている。現状の課題を批判するだけでは、未来を見据えた思考にはならない。

 EVアンチは、技術の進歩を見守り、情勢を冷静に見極めるべきだ。普及のチャンスを否定する者には、

「自動車の未来を語る資格」

はないだろう。

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