AIが自動車を「人間化」? テスラ・ウェイモ・トヨタが挑む自動運転2.0──手信号も読む“考えるクルマ”の正体

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自動運転車が生成AI技術によって「考えるクルマ」に進化し、複雑な交通状況にも柔軟に対応できる時代が到来した。テスラやウェイモをはじめとする先進企業は、AI技術を駆使し、自動運転の新たな可能性を切り開いている。日本国内でも、生成AIと自動運転の融合が加速し、より安全で効率的な交通社会の実現が期待される。しかし、技術の進化には依然として課題も多く、今後の進展に注目が集まっている。

AI進化で駐車機能も革新

自動運転のイメージ(画像:写真AC)
自動運転のイメージ(画像:写真AC)

 テスラのFull Self-Driving(FSD)システムは着実に進化している。2024年末にリリースされたFSD Supervised 13は、AI処理能力が大幅に向上し、

・データスケーリング(データ量の増加に対応するための技術)
・計算能力の向上
・制御レイテンシー(結果を出力するまでにかかる時間)の半減

など、自動運転に必要な処理能力が飛躍的に高まった。

 特筆すべきは駐車機能の進化だ。テスラの公式Xアカウントは2024年12月8日に

「FSD Supervised 13.2 reverses to exit parking spot blocked by delivery truck, then waits for oncoming traffic to clear before proceeding(FSD Supervised 13.2は、配送トラックによってブロックされた駐車スペースから後退して出る際、対向車が通り過ぎるのを待ってから進む)」

と投稿した。さらに12月31日には、FSD Supervised V13が駐車スペースから出て目的地まで運転し、自動駐車する機能を紹介している。これらはAI技術の進化なくしては実現できない機能である。

 一方、ウェイモも独自の先進技術で自動運転の最前線を走っている。2024年8月に発表された第6世代のWaymo Driverシステムは、13個のカメラ、4基のLiDAR、6基のレーダー、外部音声受信機アレイを搭載し、最大500m先まで昼夜問わず、さまざまな気象条件下で車両の周囲360度を監視することができる。詳しい情報はウェイモの公式ブログで公開されている。さらに、同社は独自の「Waymo Foundation Model」を開発した。このモデルは、

・大規模言語モデル(LLM)
・視覚言語モデル(VLM)

の能力を自動運転技術と組み合わせることで、周囲の状況理解から運転計画の生成まで、高度な判断を可能にしている。詳細な内容は公式ブログで紹介されている。

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