「軍事オタク = 気持ち悪い」は本当か? ネット検索が映す世間の偏見! 戦争嫌いなのに軍事に熱狂? 小泉悠氏の活躍で既存イメージは変わるのか
近年、世界情勢の緊張が高まるなかで、軍事への関心も徐々に変化している。かつては偏見の目で見られがちだった「軍事オタク」だが、国際情勢の不安定化や防衛議論の活発化にともない、その知識や視点が注目される場面も増えてきた。軍事オタクは戦争を肯定しているわけではなく、むしろ歴史や技術への探求心から生まれる関心が背景にある場合も多い。彼らの存在と役割は、今後の社会や国防議論においてどのように位置づけられていくのだろうか。
女性の視点から見る「軍事オタク」の違和感

女性である筆者(鳴海汐、国際比較ライター)は、子どものころ、バブル期の浮かれた空気のなか、有事は日常からほど遠いものであるので、軍事オタクを随分な「物好き」だと感じていた。
属性としては圧倒的に男性が多い。筆者の家族のなかにもいて、
「こんなに戦争の映画を見たり、軍艦のビデオを見たりして、いったい何になるだろう」
と思っていた。21世紀に入っても、国が防衛費を増やすのは無駄だと思っていたし、兵器の性能を語ったりする軍事オタクの知識も
「何の役にも立たない」
と思っていた女性は多かったはずである。戦争ものには、飛行機や戦車などの乗り物がつきもので、男性がそれらに本能的に惹かれる部分はあるのだと想像できる。単純に
・ハイテクノロジー
・兵器の大きさ
・軍隊の規模の大きさ
・個人では到底払えないような莫大な費用がかかること
にも惹かれるのかもしれない。軍服などへの憧れも分からないものでもない。
しかし、そこにはどうしても「戦い」「負傷」「殺戮」などがともなうので、心理的な拒否反応が出てしまう。
女性は、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」精神というか、何よりも無事でいること、死なないことを最重要視している。そもそも戦争が起きないことを求める平和志向でもある。
だから、必要もないのに、軍事を趣味とする人に強い違和感を持つのである。