“タワマン地獄”に苦しむ宅配業者! もはや追加料金を取るべき? 1棟で4時間オーバーという辛らつ現実

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タワーマンションでの宅配業務が非効率化し、配達員に大きな負担をかけている。東京都内の50階建てマンションでは、配達に平均255分、うち87分がエレベーター関連に費やされている。解決策として、宅配ボックスの増設やロボット導入が提案されており、住民の負担軽減に向けた新たなアプローチが求められている。

増加する宅配量と限界

タワーマンション(画像:写真AC)
タワーマンション(画像:写真AC)

 タワマンの配達業務が抱える非効率性は、配達員の時間を大きく奪い、その結果として驚くべき効率低下を引き起こしている。

 2024年は「物流の2024年問題」が注目される年となり、運輸業界では人手不足の解消を目的にデジタル化やオートメーション化など、さまざまな効率化策を導入してきた。しかし、効率化が進んでも、宅配便の配達量自体は依然として増加している。

 国土交通省の『国土交通月例経済(令和6年11月号)』によると、2024年8月の輸送量は次のとおりだ。

・貨物営業用自動車の輸送量:1億7747万t(前年同月比9.5%減)
・うち貨物営業用自動車(普通車):1億4383万t(前年同月比7.5%減)

・2024年8月の宅配便貨物の取扱事業者(大手3社)による宅配便貨物の取扱個数:3億5916万個(前年同月比0.4%増)

 コロナ禍を経て、通販需要は定着し、配達量は依然として多い。ヤマトホールディングスの資料によると、大手3社の宅配便取扱個数は、2014年3月には3億5916万個だったが、2021年には4億7840万個に拡大し、2023年3月には4億9250万個に達した。2024年には、宅配便の取扱個数が5億個の大台に迫る勢いだ。

 このように物流業界が社会インフラとして機能し続けるために必死に効率化を進める一方で、タワマンの複雑な配達環境は、業界全体にとって深刻な足かせとなっている。

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