京阪電鉄、大阪・枚方市の未来を賭けた「駅前再開発」は成功するか? 本社も移転、人口減少からの脱却なるのか
大阪府北東部、枚方市の京阪電鉄枚方市駅前に新しい複合施設が誕生した。9月6日には商業施設がオープンし、13日には京阪電鉄が本社をこの地に移転する。京阪グループが本気で取り組んだ再開発が、この街にどんな変化をもたらすのだろうか。
本当のライバルは豊中市や吹田市

テレビのバラエティー番組では、枚方市のライバルに淀川を挟んで対岸の大阪府高槻市がしばしば挙げられる。高槻市は人口約35万人の中核市。JR京都線の高槻駅、阪急京都本線の高槻市駅があり、新快速や特急が停車する。大阪市と京都市間の拠点都市になっている点は枚方市と同じだ。
人口が微減傾向に入り、主要駅周辺に老朽化した建物が増えるなど、街を取り巻く課題も似ている。このため、高槻駅の南側では市街地再開発準備組合が発足し、1979(昭和54)年に完了した再開発施設の更新を検討している。高槻市都市づくり推進課は
「市の玄関にふさわしい姿になるよう支援したい」
としている。
関西は東京一極集中の影響を受け、人口減少に転じたが、人の流れは大阪市中心部に当たる北区、中央区、西区、浪速区などに集中してきた。単身者や子どものいない夫婦など若い世代が職住近接を好むからだ。
子育てに入って都心部のタワーマンションなどが手狭になると、比較的大阪市中心部に近く、昔からイメージが良い北摂地方を転居先に選ぶ傾向がある。しかし、大阪市の分析では人気の場所は高槻市など少し離れた地域ではなく、府内だと大阪市により近く、人口増加を続ける
・豊中市
・吹田市
・箕面市
になるという。
人口減少時代を迎え、自治体は若い世代の住民獲得競争に力を入れている。枚方市にとって真のライバルになるのは、これらベッドタウンだ。再開発をきっかけにどこまで街の魅力を高められるのか、京阪グループと枚方市の力量が問われている。