免許センターがやたら「アクセスの悪い場所」にある根本理由
運転免許センターの設置場所は市街地から遠く、アクセスが悪いことが全国的な悩みとなっている。
更新手続きの劇的進化

ここで重要なのは、
「運転免許試験については試験場、行政処分にともなう講習については、埼玉県安全運転学校、更新時講習は各種指定自動車教習所等で実施しているが、これらを運転免許センターに集中し」
という部分だ。重視されたのは、コースの広さではなく、業務を集中して行うための十分な面積を持つ施設の確保だったのだ。
現在、免許の更新手続きはセンターや警察署に行き、講習を受けるだけで数時間程度で済む。混雑していても、半日もかからずに新しい免許を受け取ることができる。
しかし、当時は手続きが異なっていた。更新時期が来ると、最寄りの警察署や教習所で講習を受け、その際に事務手続きも行うが、免許ができるまでには約1か月かかり、再度窓口に出向いて受け取る必要があった。
運転免許保有者の増加により、従来の更新手続きが煩雑になり、社会問題として認識されていた。そのため、業務を集約し、即日交付を可能にすることでこの問題を解決しようとした。
例えば岡山県では、1993年に岡山県運転免許センターが岡山市北部の現在地に移転した。この移転にともない、新しいコンピューターシステムが導入され、すべての免許証が即日交付できるようになった。ただ、この免許センターへの交通手段は、岡山駅などからバスで35分かかり、バスの本数も1時間に1~2本程度しかない。それでも、旧所在地が岡山市南部にあったことを考えると、県の中央部への移転で利便性は向上したとされている。