EVは“酷暑”に弱すぎ? 気温38度で航続距離「3割低下」の現実、今後どうするのか

キーワード :
, ,
外気温38度でEVの航続距離が約3割減少することが明らかになった。特にテスラのモデルは公表値の約60%にとどまることがわかった。EVの航続距離安定化には、高効率の熱管理システムが不可欠だ。

メーカーに求められる開発課題

EV(画像:写真AC)
EV(画像:写真AC)

 酷暑が常態化している日本のような国では、EVの普及には夏冬問わず航続距離を安定させる熱管理システムや丈夫なバッテリーの開発が不可欠だ。

 調査結果から、酷暑下でのEVの開発課題が浮き彫りとなった。例えば、お盆の帰省シーズンを考えると、酷暑によって航続距離が3割ほど低下するのは、EV充電設備がまだ十分に整備されていない日本の状況では深刻な問題となる。

 テスラがすでに実用化しているヒートポンプ技術に限らず、全ての温度域で一定の航続距離を維持するための企業努力が、EVメーカー各社には求められている。

全てのコメントを見る