乗降客数3駅「わずか10万人」という現実! 大阪城東部で大規模再開発浮上も、キタ・ミナミに続く“第3の拠点”なんて本当になれるのか?
大阪市城東区、中央区、東成区の3区にまたがる大阪城東部地区で、大規模な再開発事業が始まった。大阪府は同地区を、キタ、ミナミに次ぐ大阪第3のビジネスセンターに育てたい考えだ。
大阪府市は東西軸の構築を模索

大阪市の発展は、
・梅田を中心とする北区の「キタ」
・難波や心斎橋が中心で中央、浪速の両区にまたがる「ミナミ」
の二大拠点が支えてきた。
キタから淀川を越えた北に東海道新幹線が乗り入れる淀川区の新大阪地区、ミナミの南に天王寺区と阿倍野区にまたがり、関西空港や奈良県、和歌山県につながる天王寺地区がある。人の流れもこの間に集中している。
大阪府統計年鑑で2022年度の1日平均駅乗降客数を調べてみると、JR西日本の大阪駅を中心としたキタの乗降客総数(JR西日本は乗客数のみ公表のため、乗客数×2で計算)は、周辺のJR、私鉄、地下鉄駅を含めて約200万人に達した。コロナ禍前の約250万人まで回復していないが、西日本最大の繁華街、ビジネス街だけに、他の地域より飛び抜けて多い。
キタに次ぐ繁華街で、訪日外国人観光客が殺到するミナミは約90万人、天王寺地区は約65万人、新大阪地区は約25万人。これら4拠点で大阪府内全駅乗降客数の
「3割弱」
を占める。大阪城東部地区の再開発は従来の南北軸に加え、東西軸を構築する狙いがある。大阪府の吉村洋文知事は大阪城東部地区まちづくり検討会で
「今後は東西軸がより重要となる。東の拠点は大阪城東部地区」
と語った。大阪メトロは
「大阪・関西万博の会場となり、IR(統合型リゾート)の整備が予定される此花区の夢洲から新駅までの中央線を東西軸にしたい」
と意気込んでいる。しかし、キタやミナミに並ぶにぎわい拠点に成長させるのは簡単でない。