ヨーロッパ列車「リンク式連結器」はスムーズ発進が魅力 でも、実は現場を悩ますデメリットがあった

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日本で一般的に見られる「自動連結器」「密着連結器」、一方、ヨーロッパで主流の「リンク式」「バッファー・リンク式」。双方のメリット・デメリットを検証する。

連結・解放作業 自動化の具体策

 一つはインフラ側に連結器の自動解放装置を設け、列車を動かしながら自動的に連結器を解放していくというもの。

 これは車両側に一切の改造が必要ないというメリットがあるが、事前に解放が必要な連結部分のネジを緩めておく必要があるなど、ある程度の人手による作業が求められる。

 また連結に関しては、従来通り人手に頼らざるを得ない。言わば半自動解放装置のようなものだ。

 もう一つは、貨車の連結器をすべて自動連結器へ交換することで、これならば時間のロスも減って効率性が上がり、連結係の危険な作業も大幅に減る。しかし、連結器の互換性が求められるため、交換はすべての車両が対象となってくる。

 ここで問題となるのが、交換となると一つの国ではなく、EU全体として見なければならず、途方もない時間とコストが掛かることになる。

 もし、この自動連結器の採用が決定したとしても、当面はある特定の区間や用途のみでしか使用しない、限定的な列車から始めることになるだろう。

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