ヨーロッパ列車「リンク式連結器」はスムーズ発進が魅力 でも、実は現場を悩ますデメリットがあった

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日本で一般的に見られる「自動連結器」「密着連結器」、一方、ヨーロッパで主流の「リンク式」「バッファー・リンク式」。双方のメリット・デメリットを検証する。

連結作業の時間ロス、解決に腐心

 連結作業による時間のロスを克服することは、近年のヨーロッパにおける一つの課題となっている。

 まず終着駅における機回し(機関車を前後につなぎ替える)については、プッシュプル運転によって解消させるよう努めている。機関車の反対側に運転台付き制御客車を連結し、終着駅に到着したら電車のように反対側の運転室へ移り、機関車をつなぎ替えることなく折り返すことができるものだ。

 国をまたいで運転される国際列車も、元来は国境を通過する際に機関車のつなぎ替えを必要としていたが、近年は他国へそのまま直通できる汎用型機関車が誕生したことで、かなりの国でそのまま直通運転ができるようになった。

 他国への直通運転は、各国の電圧へ対応した複電圧仕様というだけではなく、それぞれの国で使用される信号システムにもすべて対応させる必要があり、これが最大のネックとなっていた。だが欧州標準信号ERTMS/ETCSが普及したことで、特に幹線に関しては直通可能な路線が現在も増え続けている。

 一方で貨物業界では、これまで人の手に頼ってきた連結・解放作業を自動化させる方法を現在も模索中だ。

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