N-BOX首位陥落の原因は、間違っても「シンプル路線の失敗」ではない
ホンダN-BOXの失速の最大原因はスペーシアの優れたコストパフォーマンスにあると筆者は指摘。ダイハツの認証不正問題もスズキへのシフトを後押し。N-BOXの高価格と質感低下が消費者に響いた。今後、ダイハツの販売動向にも注目が集まる。
価格差が示す真実

筆者の記事のN-BOXやスペーシアのユーザー層や購入検討者の意見をまとめると、次のような意見が目立っていた。
・N-BOXは値上がりしたが、質感は低下した。
・N-BOXには露骨なコスト削減が散見される。
・N-BOXはオプション込みで300万円と高すぎる。
・スペーシアはユーザーの利便性を考えた装備が充実している。
・スペーシアは王者N-BOXに本気で挑み、結果を出した。
これらのコメントを見る限り、N-BOX失速の最大原因はスペーシアのコストパフォーマンスに屈したことであり、5月単月とはいえスペーシアが首位に躍り出たことは納得できる結果である。その最大の理由は、論評で書かれていたような、シンプルな外観でもすっきりした内装でもない。
コストパフォーマンスに関連して、両モデルの車両本体価格を比較してみると、次のようになる。
●スペーシア
・Gグレード(2WD):153万0100円~
・Xグレード(4WD):182万4900円~
・カスタム(GS)(2WD):180万1800円~
・カスタム(XSターボ)(4WD):219万3400円~
●N-BOX
・N-BOX(2WD):164万8900円~
・N-BOXファッションスタイル(4WD):188万1100円~
・N-BOXカスタム(2WD):184万9100円~
・N-BOXカスタムターボ(4WD):218万2400円~
スペーシアのGグレード(2WD)は最安値でN-BOXより10万円以上安値だが、その他のグレードではあまり差が見られない。両モデルのグレード設定によって装備は異なるので単純な比較はできないが、同じ価格帯でもスペーシアは装備が充実しているというユーザーの声が多く、コストパフォーマンスが高いことを証明している。