EVの電費性能に「空力」はどの程度影響するのか? という根本疑問

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EVの電費を改善するための重要な条件とは何か。速度、加減速、車両重量、タイヤの転がり抵抗、空気抵抗の五つの要素から考える。

EVの加減速とエネルギーロス

EVのイメージ(画像:写真AC)
EVのイメージ(画像:写真AC)

「スピード」については、内燃機関と同様、EVでも低速が有利であることは理解できる。

「スピードアップ = 消費電力の増加 = 電費の悪化」

するという図式だ。

 一方、「加減速」に関しては少し事情が異なる。内燃機関の減速とは、蓄えた運動エネルギーをブレーキによって熱エネルギーに変換して捨てることである。ならば、エンジンブレーキはどうだろう。これはエンジン自体の回転抵抗と前述のポンピングロスに由来するという意味では同じことである。

 対して、EVではスロットルを離すと、内燃機関にはない「回生ブレーキ」と呼ばれるメカニズムが働く。加速時や巡航時に駆動力を発生する駆動モーターを、減速時には発電機として利用する仕組みだ。

 発電した電力はバッテリーに戻される(回生させる)。つまり、EVの加減速は、状況によっては大きなロスが発生しないのだ。

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