マツダの至宝「ロータリーエンジン」 自動車マニアではない一般人に魅力をどう伝えるべきなのか? 元ディーラーが考える
ユーザーへの魅力伝達

ロータリーエンジンを発電用エンジンとして使うクルマが発売された。ファンでなくても、ロータリーエンジンを搭載したクルマを買って乗る機会はこれからどんどん増えていくだろう。以下、ディーラー販売からの訴求目線だ。
●差異をどう理解してもらうのか
クルマに詳しくない一般ユーザーにロータリーエンジンの魅力を伝えるのは難しい。レシプロエンジンとどう違うのか、どんな特徴があるのか、営業スタッフが熟知して説明する必要がある。
●「ロータリー係数」をどう理解してもらうのか
ロータリーエンジンの大きな課題は税制だ。小排気量で高出力を生み出すエンジンだが、税金の計算が厄介だ。ロータリーエンジン搭載車の自動車税は「排気量×1.2」で計算しなければならない。例えば、排気量654×2ccのロータリーエンジンの場合、通常1500cc未満だが、この係数のために2000ccクラスの税金を納めなければならない。現在のロータリーEVは0.83Lエンジンなので、係数をかけても税額は1000cc未満であり杞憂(きゆう)かもしれない。しかし、将来のためにロータリー係数を理解しておくことは重要である。
●エンジンの耐久性をどう理解してもらうのか
ロータリーEVのエンジンだが、24万kmは耐えられるように設計されている。ただし、適切なメンテナンスが前提になるので、ユーザーへの説明が必要になる。ロータリーエンジンはその性質上、こまめなオイルメンテナンスが必要だ。オイルが減ってきたら補充する必要があるし、定期的なオイル交換も欠かせない。「まったく乗らないから」とオイル交換を先延ばしにしていると、エンジンそのものを痛めてしまうことを理解してもらう必要がある。
幾度となく逆境を乗り越えてきたロータリーエンジンは、まさに“職人魂の結晶”といえる。いちファンとして、その未来に期待したい。