激減する国内「貨物輸送」 ANAはEC向けサービス開始で「定期便の空きスペース」を有効活用できるか?
ANAとロジレスは、4月1日からEC向けの新しい物流サービスを開始した。さまざまなメリットがうたわれているが、目玉は飛行機を使った「速達化」だろう。
ECの理由

定期便を活用した国内航空貨物の難しいところは、
・運べる荷物の制限
・ダイヤの制約
だろう。
航空機の場合、重量や大きさといった制限のほか、火薬類や可燃性物質など運べる荷物の制限がある。その点では、LOGILESSを活用することで、注文と同時に航空機で運べるもの、運べないものの選別が可能となるのは大きい。
また、日中の定期便で空きスペースが多いのは、社会活動との関連性が深い。宅配便であれば、日中に集荷して夕方・夜間便で送り、工業製品であれば日中に製造して夕方・夜間便で送るという流れとなっており、どうしても日中に長距離輸送の荷が少なくならざるを得ない。この点では、鉄道貨物輸送も同じであり、夕方以降の便に荷物が集中している。
そこで、昼間の時間帯の便を有効活用でき、かつ荷物のサイズなど、航空貨物の特性に合わせた荷物選びが可能となるEC向けに絞り込むのはありだろう。とはいえ、
「翌日配達にこだわる理由」
があるのだろうか。医薬品や何か特別なプレゼント、あるいは急に必要となったものなど、翌日に受け取りたい商品ももちろんあるだろう。しかし、翌日配達になると、定期便のダイヤが決まっている以上、発注の限度時刻もおのずと限られてくる。
LOGILESSと組み合わせることで、リードタイムが短縮でき、かつある程度ロットが確保できると思われるが、翌日配達にこだわるあまり、
「空きスペースの活用が限定的」
となる可能性がある。定期便の貨物スペースの利用率を上げるならば、配達日にこだわらないECの荷物を集めて、空きスペースに詰め込む方法もあるのではないだろうか。