激減する国内「貨物輸送」 ANAはEC向けサービス開始で「定期便の空きスペース」を有効活用できるか?
ANAとロジレスは、4月1日からEC向けの新しい物流サービスを開始した。さまざまなメリットがうたわれているが、目玉は飛行機を使った「速達化」だろう。
背景には低迷する国内貨物需要

今回の新サービスは、ANAにとって
「EC向け」
が鍵となる。というのも、背景に長年続いてきた国内線貨物輸送の低迷がある。ここで、ANAの月次輸送実績から同社の貨物輸送重量の推移をみてみよう。
・2010年度:国内線45.4(万t)、国際線55.7(万t)
・2020年度:国内線21.8(万t)、国際線65.5(万t)
・2022年度:国内線25.4(万t)、国際線80.6(万t)
このように、国内線と国際線の貨物輸送の好不調がはっきりしている。国際線は年を追うごとに拡大しているが、一方で
「国内線の低迷」
が顕著だ。2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響も手伝ってか、2010年度と比較して半減していた。2022年度は回復してきてはいるものの、以前の水準にはほど遠いのが実情だろう。また、重量ベースでの利用率は約20%にとどまるという。
「定期便の空きスペース」
を、いかに有効活用するかが課題であり、ECとのタッグは、願ったりではないだろうか。