アニメが好きすぎて「聖地移住」 批判や問題点もあるが、研究者の私はやっぱり勧めたいワケ

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昨今話題の「聖地移住」。関連同人誌を発行する著者が、その本質に迫る。

聖地移住とQOL

大洗駅(画像:写真AC)
大洗駅(画像:写真AC)

 最後の四問目だ。

●移住先で仕事はあるのか

 これも聖地移住というより、地方移住全般の問題だ。確かに地方の雇用情勢は厳しいし、だからこそ首都圏への人口流出が続いている。誰もが起業したり、リモートワークで2拠点生活をしたりと、いわゆる“キラキラ”した生活を送っている人ばかりではない。

 ただ考えてほしいのは、仕事ありきで、

「日常生活はその後に設計されるものなのだろうか」

ということだ。ゆりかごから墓場まで会社が面倒を見てくれる「社縁」の時代はとっくに終わった。現代はVUCA、すなわち

・Volatility(変動性)
・Uncertainty(不確実性)
・Complexity(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性)

が加速し、売上高数兆円の大企業が解体され、外資系企業に売却される時代である。

 生活環境はQOL(クオリティー・オブ・ライフ)に直結する――。アニメがきっかけであろうとなかろうと、本気で好きになった土地での日常生活をベースに仕事を設計することが、個人の幸福に直結するのではないか。

 確かに、東京から地方に移住することは、エンターテインメントの中心から離れるということであり、収入が下がることは覚悟しなければならない。しかし、自分の人生において

・譲れないもの
・流されない「軸」

を持てば大丈夫だと思う。それが聖地だとしてもだ。

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