日本の「高速料金」は高すぎやしませんか? 中国の2.7倍、イギリスは原則無料 まぁ事情がおありでしょうが
高速道路料金は開通以来数年ごとに値上げされ、利用者の負担は徐々に増えている。そもそもなぜこんなに高いのか、そして将来はどうなるのか。
海外と比較した料金格差
日本の高速料金が高いといわれる理由は、諸外国と比較するとよくわかる。日本の場合、NEXCOが管轄する路線の一般車の通常料金は、1kmあたり
「24.6円」
で計算されている(2024年2月現在)。続いて、海外主要国の一般車の高速料金を見てみよう。
・フランス:15.5円/km(日本の63%)
・スペイン:13.4円/km(同54%)
・イタリア:8.7円/km(同35%)
・ポルトガル:10.2円/km(同42%)
・ギリシャ:7円/km(同29%)
・英国:原則無料
・ドイツ:原則無料
ちなみにカナダも基本無料、米国も“フリーウェイ”と呼ばれるように基本無料である。
近年、海外の一部の国や地域では、道路維持管理費の高騰から高速料金を値上げしているところもあるが、それでも日本の料金設定に比べればはるかに安い。同じアジアでも、
・韓国:9.6円/km(同39%)
・中国:9円/km(同37%)
と、日本の半額以下に設定されており、大きな差がある。韓国の2.6倍、中国の2.7倍だ。