タイヤ交換時、ディーラーが「新車装着」以上のグレード品を熱心に勧めるワケ
装着するタイヤは乗り心地を大きく左右するので、タイヤ選びは慎重に行いたいところだ。本稿ではタイヤに関する基礎知識を紹介する。
ディーラー営業マンの本音
クルマのタイヤは、走行距離による摩耗だけでなく、使用年数による劣化でも交換時期を迎える。行きつけのディーラーで点検を受けると、タイヤの交換を勧められるが、その費用が予想以上に高くつくことがある。その理由は何なのか。
正直な話、ディーラーの営業マンにとっては、自分の店でタイヤを買ってもらえれば、どのタイヤを売っても自分と店の利益(売り上げ)になる。だから、安いタイヤを顧客に提案して買ってもらうことは悪いことではない。
しかし、新車装着タイヤよりも安いタイヤを販売した結果、顧客から
「乗り心地が変わった。むしろ悪くなった」
とクレームをつけられると、後々面倒なことになる。だから、営業マンの提案は、ある意味“自己防衛”でもある。
新車と同等か、それ以上のグレードのタイヤを顧客に提案するのは、そういう理由からだということを、読者の皆さんにはぜひ知ってほしい。
実際、装着するタイヤは乗り心地を大きく左右するので、タイヤ選びは慎重に行いたい。ということで、本稿ではタイヤに関する基礎知識を紹介する。