自動車の謎! 「アクセル」「ブレーキ」はなぜ隣り合わせなのか
重大な交通死傷事故の原因として、アクセルとブレーキの踏み間違いがしばしば指摘される。こうした事故は運転者の認知や判断のミスが原因とされることが多いが、安全工学の観点からは、そもそも車両の構造に問題があると考えられる。
伝統の形、新たな検討

もちろん現在の構造にもメリットはある。
特にブレーキは瞬間的に強い力で作動させたいこともある。そう考えれば足で押し込む構造は非常に理にかなっている。アクセルを強く踏み込むとき、加速度によって体は後ろに押し付けられるが、座位で腰を固定された状態であれば、安定して足が動かせる。
現在のような自動車の仕組みが作られた頃には、ブレーキもアクセルも足で操作するしかなかった。そしてその形にメリットもあるから、現在までその形が継承されてきたのだ。
とはいえ自動車に求められる安全の基準が高まる現在、いよいよその構造による問題も無視できなくなってきた。自動車メーカー各社、踏み間違い検知などの対策も導入されてきてはいる。もしかしたらそのような対策が義務化されたり、対策によってこの問題が解決したりする日が来るのかもしれない。
だが一方で、これまで150年近く受け継がれてきたブレーキとアクセルの操作、それごと見直される日が来る可能性も、あるのではなかろうか。