アクセル・ブレーキの「踏み間違い」事故、多いのは高齢者だけじゃなかった! 防止には急発進抑制装置が必要だ
アクセルペダルとブレーキの踏み間違いによる事故は、2018年から2020年にかけて年間約1万件発生しており、1日あたり約10件発生している計算になる。
若者・高齢者に共通する交通課題

アクセルペダルとブレーキの踏み間違いによる事故は、2018年から2020年にかけて年間約1万件発生しており、1日あたり約10件発生している計算になる。
ペダル操作ミスによる事故の年齢比率を、
・車両相互
・単独
・人対車
の合計比率で見ると、35歳以下の事故が約28%、65歳以上の事故が約40%と、やや高齢者の事故が多い傾向が見られる。
一方、車両相互の事故だけを分析すると、24歳以下の若者の事故が最も多い。つまり、ペダル操作ミスは、
「若者にも高齢者にも共通する交通課題」
として認識できる。上記のような交通課題に対して、国土交通省は急発進抑制装置の装着を推進している。
現在、自動車メーカー9社、部品メーカー6社が国土交通省から急発進抑制装置の認定を受けており、地方自治体でも補助金制度を設けて普及を進めている。
なぜ高齢者と若者にペダル操作ミスが起こるのか。急発進抑制装置による交通安全対策の現状をレポートする。