クルマ購入時、事前にお金を払ったのに「納車されない」ことなんてあるの?

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車両代金の全額を支払ったにもかかわらず、全く納車されないというトラブルはしばしば報道されている。実際どうなのか。実務に即して解説していこう。

全額入金を要求してきたら要注意

自動車ディーラーのイメージ(画像:写真AC)
自動車ディーラーのイメージ(画像:写真AC)

 ニュースなどでよく見かける、契約時に全額支払っていたにもかかわらず、納車が全くされず倒産したなどのケースも要注意だ。この背景にはどのような問題があるのだろうか。

●「全額入金したら納車が早くなる」はうそ
 どうしても現金が必要だからと、「全額入金したら納車が早くなる」と入金を急がせるケースは要注意だ。メーカーとディーラーの間にそのような取り決めはないと断言する。まれに、注文していた顧客が注文をキャンセルし、たまたま同じクルマを注文していた場合、それが引き出され、納車が早まることがある。

しかし、入金されたかどうかをメーカーが知る術はないため、ディーラーに早くお金を入金したとしても早くなる確証などない。

●正規代理店は正規ディーラーとは違う
 新車を販売する店には、メーカー資本の入っている正規ディーラーと、いわゆる「街のクルマ屋さん」という位置づけの正規代理店(販売代理店)の2種類がある。前者は一般的なディーラー、後者は“モータース”などと呼ばれることが多く、モータースは個人経営のところが多い。

 代金を支払っているのに納車されないなどのトラブルが発生しやすいのは後者のモータースで、資金繰りが厳しく経営が厳しい場合、顧客から受け取った車両代金を着服するケースもある。このような場合、実際にはクルマを注文すらしていないこともあり、損害を被るのは購入契約を結んだユーザーである。

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