トヨタ株主総会 米助言会社が「豊田章男会長」選任に反対推奨した本当の理由 賛成率11ポイント減少の裏側とは

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6月14日に実施されたトヨタの株主総会で、異変が起こった。同社会長の豊田章男氏の取締役再任への賛成率が84.57%と、前年の95.58%から大きく低下したのだ。その背景には何があるのか。

環境先進企業としてトヨタを評価

トヨタ自動車の本社(画像:AFP=時事)
トヨタ自動車の本社(画像:AFP=時事)

 筆者は、環境先進企業としてトヨタを高く評価している。

 世界一燃費の良いガソリン車であるハイブリッド車を開発・普及させた功績は大きい。ところが、現在の欧米主導の環境基準では、どんなに効率的に化石燃料を使っても化石燃料を使う限り

「悪」

と見なす傾向がある。

 トヨタが次世代電気自動車や、水素で走る燃料電池車の開発で先行していることも、十分に評価されていないと思っている。

 先日、次世代EVのカギとなる、全固体電池の実用化を2027年までに実現するメドができたと発表して驚かれた。

 既存のガソリン車でも、未来のエコカーでも高い技術力を持っているトヨタは、地球の未来にとって重要な環境先進企業と筆者は考えている。

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