羽田空港アクセス線が“呼び水”に? 一躍注目の「総武線・京葉線接続新線」、実現のキモは「MICEエクスプレス」だ

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羽田空港アクセス線建設踏み切りを受け、総武線・京葉線接続新線がの早期実現の声がにわかに聞こえ始めている。

羽田・成田両空港直結の「一気通貫路線」

京葉線(画像:写真AC)
京葉線(画像:写真AC)

 実はこの短絡線、見方を変えれば羽田空港アクセス線の“延長”ともいえるだろう。

 アクセス線は途中で3本に枝分かれするが、そのうちの臨海部ルート(品川ふ頭~りんかい線~JR新木場駅)を千葉まで延伸するというねらいも見え隠れする。

 答申では新木場駅で京葉線に接続し、東京ディズニーリゾート(TDR)の玄関口、舞浜駅(浦安市)を越えて市川塩浜駅(千葉県市川)まで複々線化し、さらに東進して総武線津田沼駅までの間に短絡線を設けて相互直通運転も行うとする。

 メリットについて

「千葉方面と臨海副都心とのアクセス利便性の向上」

とうたうものの、「国際競争力の強化に資する」との大看板を掲げるわりには

「羽田・成田両空港を一気通貫で“直結”する」

との明言をあえて避けているのでは、との指摘もある。各方面の利害など大人の事情があるのだろうか。

 津田沼駅を絡ませる理由としては、どうやら総武快速線の混雑緩和の思惑もあるようで、最高180%という全国屈指の混雑率を解消するため、千葉駅や津田沼駅から乗り込む多数の利用客の相当部分を京葉線に流す作戦らしい。

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